「光エステ」は効果ない? 買う前に注意したい脱毛と抑毛の違い


光エステはパナソニックから発売されている家庭用機器で、フラッシュを照射してムダ毛が生えてくる事を抑える効果があります。

このことから脱毛器だと捉えがちですが実は間違いで、メーカーは「美容器」として売り出しています。

このことに気づかず買ってしまうと、「こんなはずでは」と後悔してしまうかもしれません。
脱毛器と同じ様な仕組みでも、効果や使い方が変わってきます。

光エステの現行モデルは3つ、どれも30,000円以下と安い

光エステはモデルチェンジが盛んで、またオープン価格のため時期によって価格やスペックが変わります。
2017年7月現在、公式で紹介されている最新のモデルは次の3つです。

◆ES-WH95
スピード照射が可能な最上位モデルのコードレスの充電式で、ビキニライン用、フェイス用と2つのアタッチメントも付いており全身のケアが可能です。

◆ES-WH85
上記と同じコードレスの充電式で、ボディケアに特化しています。スピード照射には対応していません。

◆ES-WH75
小型版のモデルで上2つと違いコード式です。アタッチメントが1つ付いており、ボディとフェイスの両方に対応しています。スピード照射に対応していない点は2つ目と同じです。

ネット通販を活用すれば最上位モデルでも30,000円ほどで買え、上にない型落ち品なら、10,000円強でも買えるでしょう。

家庭用脱毛器業界では、高級品なら50,000円を超えることもよくあり、そのことを考えればかなり安い部類だと思えるでしょう。

光エステは脱毛器ではなく、美容器。脱毛はできず、ムダ毛を抑える抑毛しかできない

光エステは、メーカー自身「光美容器」と称して売り出されており、公式でも「脱毛器」という記載はありません
このように回りくどい表記がされている理由は、脱毛ができないからです。

あくまでもムダ毛が生えてくるのをある程度抑える「抑毛」をし、毛根から毛を取り除く「脱毛」でもその後さらに生えてこなくする「永久脱毛」でもありません。

光を当ててムダ毛を抑制する仕組みのため、よく勘違いされやすい部分です。
しかもその効果は弱く一時的なものになります。

ケアを止めたらムダ毛はまたすぐに生えてきますし、あらかじめ「男性のひげにはご使用いただけません」といった注釈もされています。

その一方で、美肌効果はかなり優秀です。
他の脱毛器では強い光の当てすぎで肌荒れを起こすことがありますが、光エステはむしろ肌に優しいです。
古い角質が取れやすくなり、ターンオーバーが正常化されると言われています。
ネットでは「全然脱毛効果がなかった」という口コミが散見されますが、元から脱毛器としてではなく美容器として検討すれば、このように嘆くことはなかったと言えるでしょう。

2ヶ月後にはツルツルの肌に生まれ変われる、光エステの使い方

光エステを使う時は、「必ずシェービングしてから使うこと」と明記されています。
これを怠ると、熱によってムダ毛がガードにくっついて取れなくなってしまうためです。

カミソリで剃るだけだと毛の断面が黒いブツブツとなり、とても見苦しい状態になりますが、光エステの照射を2ヶ月ぐらい続けると、それがなくなりツルツルとした見た目になります。

また、元来の美容機能から肌自体がきめ細やかなものに生まれ変わります。

使いやすさ、値段など。光エステの効果以外のスペック

光エステは脱毛よりも美肌に重点を置いた製品で、これは購入を検討する上でまず押さえておかないといけません。
それでは、それ以外のスペックがどのようになっているかを確認してみましょう。

照射は範囲が広くて使いやすい、独自のスイッチも魅力

製品によっては、1回のケアで何時間も掛かってしまうことがあります。
一方、光エステは短時間で処理できる機能性が高く、このスペックは高価格帯の脱毛器並みです。

◆出力調整
出力はどのモデルでも5段階調整できますが、前述したとおり光エステは脱毛器としてはかなり出力が弱い部類に入ります。ほとんどの方が1番高出力を使い、本当に肌が弱い一部の方が調整することになるでしょう。

◆重量
重量は基本が350gで、小型のES-WH75だけ250gです。脱毛器によっては500gを超える大型もあると考えれば、そこそこ軽量だと言えます。背中など手の届きにくい部位でもそこまで疲れはしないでしょう。

◆スイッチ
光エステのスイッチは特徴的です。他の製品は手元にボタンが付いておりそれを押すことが普通でしたが、この製品は機械のヘッドがスイッチになっており、照射口を肌に押し込むという仕組みになっています。

◆照射スピード
通常のモデルなら1発3秒のスピード、最上級モデルのES-WH95なら2.5秒のスピード照射が可能です。また肌に押し当てたまま滑らせることで、10発まで連続して照射できます。

脚などの広い範囲でのケアは手間でしたが、上記の特殊なスイッチと併せて、スピーディーなケアが可能な設計だと言えます。

◆照射口
どのモデルでも共通して付いているものが幅5.4cmの長方形型です。数値としては優秀で、撃ち漏らしなく広範囲を短時間で処理できます。また、モデルによっては次のアタッチメントも付属されています。

・幅を狭めにしてピンポイントを狙いやすくし、コームまで付いたビキニライン用
・ビキニライン用よりもさらに小さい2.4cmの照射口で、鼻の下にも当てやすいよう傾斜が付いているフェイス用

持続性はイマイチ。特に全身ケア、長期間使用が難点

持続性については、短期間・長期間併せていまひとつといったところです。
充電式のモデルは3時間でフル充電され、600発ほど照射が可能です。

しかしワキや脚など全身の主要部位をケアするなら、1度のケアで700~800発ぐらい掛かると言われており、光エステの充電力では若干不足しています。

コードレスの場合は1度にまとめてケアするのではなく、時間を置いて少しずつ運用していく必要があります。
また、機械自体が照射できる回数は15万~20万発ほどで、「ランプカートリッジ交換不要」とされていますが、これはつまり打ち切ったらもう使えないということでもあります。

通常の家庭用脱毛器なら、20万発近くも打てれば十分な効果が出ているかもしれません。
しかし、光エステは継続してケアを続けなければならない製品なので、そのことを考えると使い捨ては少しもったいなく感じるかもしれませんね。

参考として、20万発でどれぐらいの年月保つのかをご紹介します。
ワキや脚など全身の主要な部位に限ってケアするなら、1回で700~800発ぐらい必要になります。
そのため、ケアできる回数は250回ほどで3日に1回なら2~3年、1週間に1回なら4~5年と言ったところです。
そして、その価格は最上位モデルでも30,000円未満になります。

光エステをおすすめする方まとめ、脱毛器は大手だからと言って安心はできない

光エステは、製品自体のスペックを考えれば悪いものではありません。
しかしあくまでも「美容器」であり、「脱毛器」と呼べるものかは疑問という点が唯一最大のネックで、まずこの点を正しく認識する必要があります。

その上で、光エステの利用をおすすめできる方、反対にそうでない方をご紹介します。まずは、おすすめできる方です。

○敏感肌の方
メーカー自身が光脱毛器ではなく光美容器と称するだけあって肌への負担が軽く、また美容効果まで付いています。

「美肌ケアのついでにムダ毛をなんとかできたら」というぐらいの気持ちで脱毛したい方ならぴったりでしょう。

○ランニングコストを安くしたい
最上位モデルでも30,000円ほど、型落ちなら10,000円台というリーズナブルさは魅力です。
反対に、おすすめできない方は次のとおりです。

×男性の方
公式サイトで「男性のヒゲにはご使用いただけません」と書かれています。
ヒゲは体毛のなかでも最強とも言え、他の部位については言及されていませんが、やはり体毛が濃い男性には力不足だと言えます。

×ケアの回数をできるだけ少なくしたい
光エステはその場かぎりの抑毛で、処理を止めるとまた生えてきます。
特に家庭用脱毛器を探している方は、ほとんどの方が半永久的に生えてこないことを期待しているはずです。
その様な方にはあまり向いてありません。

×長いスパンで、良いコストパフォーマンスを保ちたい
こちらは15万~20万発打ち切ったらもう使えません。
価格が安いことから勘違いしがちですが、ランニングコストは安くてもコストパフォーマンスは良いわけではありません。
特に継続して使わなければならない製品のため、他の脱毛器よりも重要な要素です。

またどのような方であっても、パナソニックが大手だからという安易な理由で選ぶことは止めましょう。
家電メーカーとしては有名ですが、必ずしも脱毛器の分野で優れているとは限りません。

光エステは脱毛器としては特殊な部類で、万人受けする製品ではありません。
自分の目的に合っているかどうかをしっかり見定めた上で検討すれば、「こんなはずでは」と後悔することはないはずです。